講演会での活動報告☆

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2015年02月21日 21:33

先日、このような講演会がありました。



石垣島には2回目の来島になる、今西乃子さん
彼女は児童文学作家であり、
保健所や動物愛護センターからの譲渡を推進する活動も行っている方です。
今回は「命について考える」ということを動物のことからお話して下さいました。


~スライドを使って、説明している図。 うーん前の人の頭も入っちゃった~


石垣島しっぽの会 活動報告」
・・・なんて項目もありまして・・・
石垣島の猫の状況、犬の状況をお話させて頂いたのですが、
そこの「犬」の部分をご紹介したいと思います~

ちょっと長めですが、よかったら読んでみてくださいね~

                     


日本全国で犬猫をあわせた行政機関による殺処分数は、
平成25年度で13万頭余りとなっています。
平成19年に環境省が「できるだけ生存の機械を与えること」
という指針を出して以来、処分数は減ってきていますが、
まだまだ多くの犬猫が人間の都合で処分されています。

なぜこれほど多くの処分数があるかを簡単に言えば、
「避妊去勢が普及していないこと」です。
犬も猫も生後半年もすれば繁殖をはじめます。
小犬や仔猫を全部育てる気がなければ、すみやかに避妊去勢をして、
捨てられる、安易に譲渡されるいのちを増やさない事は、
人間にしかできないことです。



犬猫は1年に2度、3度と繁殖します。一度に複数の子を産みます。
つまり、1匹の犬猫から、まさにネズミ算的に数が増えていくのです。
発情したオスもメスも、本能を満たすために
何キロ先までも脱走する事がよくあります。

石垣島のような限られた空間の中では、
飼い犬や飼いネコの避妊去勢が進めば、画期的に数が減ります。
それだけ処分されたり、捨てられたりする数も減っていきます。


「避妊去勢をすること」につきましては、
是非みなさまに積極的に考えて頂きたいことです。





捨て犬や捨て猫があとを絶たないので、
八重山福祉保健所にも、常に収容動物が居る状態が続いています。
収容できる数に限りがあるので、ある程度の期間が過ぎると、
沖縄本島まで長時間、船に乗せられ、殺処分場へおくられてしまいます。
犬や猫を飼いたい方は、是非、保健所にも問い合わせをしてみて下さい。

まだまだ多くの市民は、保健所から犬や猫を譲渡して貰えるシステムや、
ここ八重山では処分施設がなく、沖縄本島へ送られてからの処分であることなど、
現状が周知されていないように、感じられます。

その点では、石垣島しっぽの会や、
その他の個人ボランティアさんが独自で運営する
ブログやフェイスブックなどのインターネット上での地道な広報は、
とても有効となっていますので、
行政側ももっと積極的にとりいれて頂きたいと思います。


~保健所に入りたての頃はショックでおびえていても、だんだんその緊張もとけてきます~

最近は保健所の職員さんたちも
「飼い主をみつけるため」に市内にちらしを貼ったり、
FM石垣サンサンラジオで広報をしたり、
保健所のホームページにも収容動物の写真を速やかに出して、
返還譲渡活動を件名にやっています。
おかげで返還数も譲渡数も増え、その結果「殺処分数」も減ってきています。

また、新しい試みとして昨年度から「ボランティア譲渡」のシステムができました。
これは、保健所の求める条件を満たすボランティアが犬猫を譲渡してもらい、
自分たちで里親募集ができる~というシステムです。


しかし、これだけでは、
すべての犬猫たちのいのちをつなぐことは、
できません。




行政、一般市民、ボランティア、
それぞれがお互いの立場を尊重し、協力しあいながら
「いのちを大切にするため」に
できることをしていく。





まず、捨てるひとが減る事。 捨てられる犬猫が減る事。
その為には「避妊去勢手術の促進」が必須です。


そして犬猫を飼いたいひとは、保健所や石垣島しっぽの会の譲渡会、
個人で保護動物の里親を募集している人からもらうこと。


動物を飼ったら、最期まで責任をもって飼育すること。



動物にも感情があります、
一緒に生活する人間にとって、無償の愛を与えてくれます。

適切な飼育をすれば、
動物もひとも一緒にしあわせに暮らす事ができます。


いのちあるものを大切にしていくことは
「人間のできること」です。





ぜひ、今日ここに来て下さった方が、
「ひとりひとりが無理なくできること」
を考えていってほしいと思います。





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